競馬の券種の中でも当たりやすいと言われているワイドですが、平均配当ってどのくらいあるの?と疑問に思っている方も少なくないでしょう。
たしかに、当たりやすい反面、配当も下がってしまうこともあります。
しかし、ワイドは絶対に配当が低くなるとも言い切れないのが、面白い部分です。
そこで、今記事ではワイドの平均配当を確認しながら、高額になる時と低くなる時を比較して説明して、オススメの買い方まで紹介しますので、ぜひ最後まで読んでみてください。
競馬の券種「ワイド」の平均配当は?
競馬の券種でワイドとは、順不同で1着~3着に入る馬を当てる券種で、こんな当たりやすい券種なら配当は低くいんでしょ!?と思う方も多いと思います。
しかし、そんな平均配当を見るば、そんな先入観も解消すると思います。
ワイドの平均配当は低いと決めつける前に、まずは人気順の回収率のデータを見ていきましょう。
下記の表は2019年の中央競馬のデータを集計したものです。
組み合わせ | 的中確率 | 回収率 | 平均配当 |
1-2人気 | 31% | 74% | 250円 |
1-3人気 | 24% | 78% | 340円 |
1-4人気 | 18% | 79% | 440円 |
1-5人気 | 14% | 80% | 560円 |
1-6人気 | 11% | 82% | 720円 |
1-7人気 | 9% | 78% | 920円 |
1-8人気~ | 21% | 68% | 2,400円 |
2-3人気 | 17% | 81% | 480円 |
2-4人気 | 13% | 81% | 620円 |
2-5人気 | 10% | 81% | 790円 |
2-6人気 | 8% | 81% | 1,000円 |
2-7人気 | 6% | 79% | 1,280円 |
2-8人気~ | 15% | 70% | 3,540円 |
3-4人気 | 10% | 81% | 790円 |
3-5人気 | 8% | 79% | 1,020円 |
3-6人気 | 6% | 83% | 1,290円 |
3-7人気 | 5% | 76% | 1,650円 |
3-8人気~ | 12% | 67% | 4,240円 |
4-5人気 | 6% | 78% | 1,230円 |
4-6人気 | 5% | 76% | 1,550円 |
4-7人気 | 4% | 75% | 1,950円 |
4-8人気~ | 8% | 61% | 5,200円 |
5-6人気 | 4% | 74% | 1,850円 |
5-7人気 | 3% | 69% | 2,350円 |
5-8人気~ | 7% | 59% | 6,150円 |
6-7人気 | 2% | 64% | 2,720円 |
6-8人気~ | 6% | 56% | 7,040円 |
7-8人気~ | 5% | 55% | 8,740円 |
これは、全人気順で算出した配当金を表にしたもので、この全ての配当の平均金額は、なんと1,900円~2000円となります。
予想以上に高いと思いませんか?
ワイドにおける券種の場合、当然1番人気と2番人気を選択してしまえば、払戻金は少なくなりますが、重賞などにおいて18頭いる大きなレースで、上位の人気馬がそのままゴールする保証はどこにもありません。
しかも、同じ位の単勝オッズの馬が複数いたり、競馬新聞では△や▲の印がついている馬が3着以内に入賞する可能性も多く存在します。
その時には、配当は大きく上がりますので、平均配当が1,900円~2000円となるわけです。
そのため一概に、ワイドは配当が低いと決めつけてはいけないのがワイドでしょう。
ワイドで配当が低くなる場合を予測する
競馬のおいて、ワイドの配当は低いと呼ばれるには理由があります。
それは、人気順のままレースが決まってしまった時です。
単勝オッズが低い1番人気の馬から3番人気の馬がそのままゴールしてしまうと、ワイドが非常に低いオッズになってしまいます。
基本的の出走表の単勝オッズを見て、明らかに強いであろう馬が3頭いる場合には、ワイドを使って買う必要はないでしょう。
その時は、三連単、三連複を利用するか、馬連で3頭の馬を全通り買うほうが配当が高くなります。
そのため、ワイドを利用する時は「オッズ」と「購入金額」を良く比較して馬券を買うのが基本でレースは荒れる可能性がある時は有効です。
どんな時にワイドの配当は高くなるのか
中央競馬のおいて、重賞などのレースになれば18頭立てなどで強い馬が複数頭存在します。
その時に、出走表を見て人気順ではなく、上位3頭に入る可能性が高い馬がいると判断できれば、ワイドを使って利用するのがオススメです。
では、例を出して考えてみましょう。
1番人気 ①ディープインパクト 1.5倍
2番人気 ②ダイワメジャー 2.6倍
3番人気 ③アポロケンタッキー 2.8倍
4番人気 ④キタサンブラック 4.2倍
5番人気 ⑤ゴールドシップ 16.4倍
6番人気 ⑥トウカイテイオー 18.4倍
7番人気 ⑦ネコグンダン 30.6倍
8番人気 ⑧ユイマール 80.9倍
9倍人気 ⑨クマサンニデアッタ 90.4倍
↓
中間省略
↓
18番人気 ⑱ハルウララ 110.1倍
仮にこのようなレースが開催されると仮定した場合、ワイドで購入するとしたら、どのような買い方が高い配当が付くのでしょうか。
まずこのレースが荒れるのか?それとも人気順になるのかを予想します。
人気順と判断した場合、1番人気から3番人気の馬では、単勝オッズがほとんど差がないので、この3頭でワイドを購入しても、あまり効果的ではないでしょう。
逆に、このレースは荒れると予想した場合、1着・2着・3着を予想した場合に、ダイワメジャーとユイマールを選択したとすると、ワイドオッズは大きく上がります。
その時の買い目は、②-⑧となります。
もし、このレースでダイワメジャーかユイマールの2等が3着以内に入れば、的中ということになり、配当も人気の高い馬だけを選択している訳ではないので高くなります。
まずは、出走表の単勝オッズを確認して、下位人気だけど、この馬は前走の走りも結構良いし、もしかしたら3着くらいは入っちゃうんじゃない?と思った時には、ワイドで保険を打っておくのがワイドの面白い買い方です。
ワイドの配当を理解して地方競馬で買う方法
どうしてもワイドを買う時に懸念する要素は、配当の低さでしょう。
しかし、逆を考えれば荒れるレースを予測できれば、ワイドの優位性は大きく上がります。
たしかに、強い馬が複数いるレースでは上位が決まってしまう場合が多く、ワイドの券種は利用されにくい傾向にありますが、強い馬が多くない地方競馬のレースではどうでしょうか。
そこで、地方競馬でワイドを使う時のオススメの買い方を紹介します。
地方競馬はどんな馬なのかわからない
地方競馬を毎日楽しんでいるファンの方は別ですが、地方競馬の新馬戦などに出てくる馬って詳細がわかりませんよね。
それは当然で、レース自体初めて走る馬ばかりだからです。
そんな時こそ、ワイドを試すチャンスになります。
地方競馬でワイドを試すときは「人気馬」「穴馬」「穴馬」のワイドがオススメです。
この買い方をすれば、地方競馬のように全然知らない馬がいきなり上位入賞する時に予想外に高い配当が付くんです。
特に地方競馬では、購入するファンも馬の強さが曖昧なので、オッズが大きく分散する傾向にあります。
そのため、人気下位だからと言って、上位入賞できないと一概に判断できないのです。
ぜひ地方競馬を楽しむ時には、ワイドを試してみてください。
まとめ
今回は、ワイドの平均配当について解説しました。
ワイドは配当が低いから使わないという方も多いですが、一概に全て配当が低くなるわけではありません。
平均配当を見ても、1,900円~2000円となっています。
少しでもレースが荒れたり、レース展開で予想外の馬が好スタートをすれば、3着に入賞する可能性だってあるため断言はできません。
競馬は、何が起こるかわからない部分が魅力のギャンブルです。
そのため、穴馬を混ぜたワイドを購入することで、結構良い配当が貰えるときもありますので、必ずオッズを確認して、トリガミにならないような買い方をしましょう。
また、ワイドを考えすぎてしまうと、実際は三連複を買ったほうが良かった、なんて事もありますので、あくまでワイドはサブ的な考え方で利用するのがオススメです。